中学校卒業に当たって、
「担任の先生にプレゼントをしたい」
という話がみんなから出ていると聞き、とてもうれしく思いました。
高校受験を控え、自分のことで精一杯であろう15歳の彼らが、
ちゃんと感謝の気持ちの表し方を考えていることがすばらしいと思いました。
ネクタイ、そろいのTシャツ、ジャージ、カバン・・・
いろいろな意見が出る中、貴社の「幸せ時計」に決まり、
学級委員長の息子が、貴社との交渉を引き受けたそうです。
正直子どもたちが扱う金額としては大きいと不安だったのですが、
試作品のデザインを見て、とても感動しました。
先生と子どもたちが出会ったのは、震災明けの4月です。
学校も家庭も被災し、修理や落ちてきたものの整理に追われる新学期でした。
さらに原発事故で、「福島に住んでいていいのか」とさえ考える日々でした。
先生は、福島の沿岸部で、津波の被害に遭われています。
私たちよりさらに過酷な経験をされています。
いろいろな思いを抱えての2年間だったと思います。
互いを大切に思いながら過ごした時間は、かけがえのないものになったのでしょう。
幸せ時計で先生と子どもたちの思いがずっとつながっていける気がします。